世界標準の経営理論
入山章栄著の「世界標準の経営理論」をやっと読了しました。
820ページ、60万字の分厚い書物です。
本人の結論も正直でとても良い。
1.本当の意味で経営理論は存在しない
2.経営理論をこれ以上深く学ぶ上で、経営学書は必要ない
3.思考の軸に必要なのは経営理論を信じない事
現在経営を実践されている人には、読むだけ時間の無駄です。
読むなら、大学生、新入社員、それと、私のような第一線を退いた経営者。
私の場合は、決断の都度を振り返りながら、その時の状況が、どの経営理論に近いか等、チェック機能もあり、そこそこ面白く読めました。
それでも、実際の経営にはほとんど役には立ちません。
私は学んでいないので何とも言えませんが、高いお金を支払い「MBA」の資格をとることさえ疑問に思えます。
大手の経営コンサル会社に多額のお金を支払う意味も疑問符が付きます。
学問上は必要なことが網羅されている本です。
知って損はありません。
それでも経営とは『決断』だということを考えれば、なるだけ多くの情報を得て、最後は経営者自身が一人で「直感」で行う事なのです。
その情報の質と量を上げるには、経営者自らが(移動距離)動くことです。