需要と供給
経済の原則から言えば、需要が供給を上回れば、価格は上がります。
価格が上がれば、賃金も上がり、経済は成長軌道に乗り、株式相場等も上昇します。
このコロナの経済的な影響は、莫大な需要の喪失でした。
デフレに逆戻りかとの論調が増えたのも頷けます。
当然賃金は下がり、株式相場も下降線をたどるはずです。
実際はどうでしょう。
弊社に関して言えば、人材確保のために賃金は上昇しています。
且つ、世界の金余りの影響で、株式相場や不動産相場も上昇基調です。
実態と株式相場や不動産相場が乖離しているとの一部見解は正しいように思えます。
ところが、この株式相場というものは6か月先を読んで動くと言われています。その証拠が最近表面化してきているのです。
日経新聞朝刊の22面、「マーケット情報」を私はこまめに読みます。
2/18の主なタイトルだけを掲載してみましょう。
「ヘリューム輸入価格 最高値」「ジャガイモ6割高」「電力・ガス大手が値上げ」「派遣時給1月0.9%高」「ガソリン店頭価格140円台 11ヶ月ぶり」「北米産パルプ輸出価格上げ」「銅建値2万円引き上げ」「ナイロン繊維 旭化成が値上げ」「大手不動産会社が高級賃貸マンションに力を入れ始めた(月額200万円)」
同じく2月19日掲載分
「こしょう じわり値上がり」「建設用鋼材が一段高」「国際商品 米寒波で上昇」「住宅用木材 米で最高値」
対照的に値下がりの商品がありました。
「NY金3か月ぶり安値」
色んな商品、いわばいろんな業種で、需要が活発化している証拠だと思っています。
ということは、この株式相場や不動産相場は、実態に近づいてきたこととなります。
一部の現象や、マスコミ等の記事に惑わされないで、自分の仮説を立てる事が重要だと思います。