守りながら責める
TVのカンブリア宮殿に星野リゾートの星野社長が出演していました。
飛ぶ鳥落とす勢いだった彼が、一転窮地に陥ったのですから、興味深く見ました。
しかし、流石ですね。
テーマを「成長」から「生き残り」に切り替え、そのための行動を具体的に起こしていました。
ターゲットを海外からのお客様から、近場の人にする工夫や、何処もがビュッフェスタイルの食事を止めているのを、お客様の要望を受けて、些細なことまでコロナ対策を実施して再開する等。
彼の旅館に140回以上もリピートしてくれる男女のカップルの紹介が有りました。
典型的な既存客維持の成果です。
「雇用は必ず守ること」を何度も口にしていました。
雇われ社長は直ぐに人件費の削減を考えます。
ここが我々オーナー社長との決定的違いです。
中小企業であればあるほど、『人』が一番重要なファクターなのです。
その業種の専門の人を1人前にするには、10年前後の期間が必要です。
私が何度も言っているように、経営陣の給料を下げてでも、人財は守るべきなのです。
コロナが終息した時に、業績回復させ、更に成長させるには、熟練した人材が必要となるのです。
ニュースでコロナの重症患者に装着する人工呼吸器(ECMO)は全国で2000台以上あるのに、扱える人が500人しかいないそうです。
どの業種であれ、最後は人なのです。
弊社グループも雇用は何とか守ろうとしています。
問題は、生き残るためにコロナ以前のことと違った、何か工夫をしているのかという事です。
そう思われないところに、社員の危機意識の低さを感じます。
一重に、経営者の責任です。