人は見かけによらぬ

日本郵政の増田寛也社長が、簡保不正で573人の処分を発表しました。

1年がかりの調査で、大規模な処分です。

久し振りに、当たり前な、しかし地味だが当然な処分を淡々とこなした場面を見ました。

 

少数ながら私は株主です。

その為に、常に日本郵政の動向を気にしています。

最初増田氏が社長に就任した時のコメントに、「郵便局の数は、ネットワーク上必要」との見解を述べていたので、改革は無理だと感じていました。

 

ところがそれからの彼の行動を見ていると、先ずは不正の原因を見つけ出し、しっかりとした対策と処分を粛々と行ったのです。

日本郵政グループのガンだとも言われる組合とも、きちんと話し合いを行い少ない気はしますが1万人の人員削減まで合意させました。

 

見た目が大人しい学者風で、会見の言葉も地味ですので、ついつい期待感がしぼむのですが、今までの行動を振り返ると、着実に1歩ずつ前へ進んでいます。

言葉巧みで派手なパフォーマンスと理屈より、地味だけども行動を起こし結果を残す、これこそが永続的な会社経営のトップの在り方だと思います。

 

この年になっても、見てくれに左右されて、人物像を見誤ることが有るのです。

人は見かけによらないと、再認識しました。

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