危機意識
経営者と社員の間には大きな溝がある話は何度もしました。
今回コロナウィルスに直面して、長男が全社員を集めて危機意識の共有を図りました。
残念ながら、彼の経験不足なのでしょう。
それで良しとしている感があります。
普通は業績が悪くなってくると、社員に危機意識が芽生えてくると、素人の経営者は考えます。
とんでもありません。
業績が悪くなるほど、社員の規律は緩んでくるのです。
社内での不満や愚痴が多くなり、事故も増えます。
業績がよくて、成長している企業ほど、社員はピリピリしているものです。
そういう企業の社員ほど、競争相手のことに敏感だったりと外部に興味が湧くのです。
何度も書いていますが、倒産させる経営者の7割が「お人よし」です。
子供達も社員に好かれようとか、尊敬されようとかの戯言は一切無視して、この危機意識をもっと強烈に具体的な行動に移すべきです。
二人共に、危機意識のオーラが全然感じられません。
やはり、子供達も社員達も一回は地獄を見る必要があるのかもしれません。
本来は「危機」とは『危険』と『機会(チャンス)』の両方を兼ね備えているものなのです。