アートとサイエンス
経営の世界では、「成功はアート、失敗はサイエンス」とよく言われます。
成功事例には多くの示唆やヒントは隠されています。
しかし、ほとんどを真似たとしても同じ結果にはなりません。
人や歴史、環境が複合的に作用する可能性が大きいからです。
つまり、芸術と一緒で、その芸術家の醸し出す個性はいくら真似ても、同じにはならないのです。
繁盛店を視察することは悪いことではありません。
自店に無いもので、安価で良いと思うものはすぐに真似たら良いのです。
しかし、この先からは自店の個性となっていくので、成功の確率が格段に高くなることはありません。
一方、失敗事例には必ず原因があり、その分析も詳細にできます。
それなので、そのまま自店に置き換えて比較検討が出来ます。
ある部分が失敗事例に近いと思えば、そうならないような解決策はすぐにわかるし、手も打てます。
この様なことから、会社の意義である『継続』を遂行するには、徹底して失敗事例を学ぶことです。