動的平衡
季節柄でしょうか、昨日は取引銀行の支店長と、信販会社の課長が続けて挨拶に来られました。
4月1日付けで転勤になるとのこと。
幸い、お二人共にご栄転で私自身も嬉しくなりました。
弊社のような小さな会社でも、人事異動が必要な場合があります。
その店の業績が一向に改善しない、あるいは活気がない等の事象を感じたら、私は屁理屈を付けてでも異動を行ったものです。
愚息達はそのようなことを実行したら、ただでさえ人手不足で辞める人が増え、とんでもないと考えている節があります。
今更私がどうのこうの言うつもりはありません。
ただ、生物学者である「福岡伸一」氏の『動的平衡』の理論からすると、一旦組織を破棄することはとても良いことなのです。
素人の私が解釈するのもおこがましいのですが、簡単に言えば、外からみれば安定しているように見えるものでも、中では常に分解と合成が繰り返されていて、その結果高次元の『平衡』が生じるというもの。
人間が歩くときに片足を出すとバランス(平衡)が崩れます。
その不安定な状態を解消しようとして、もう一方の足が自然と前へ出るのです。
簡単に言えば、より高次元の平衡を目指すには、先ずは破壊があってその後に再生があるということです。
人が替わることによって、今までの組織が破壊され、必然として破壊された部分を修復しようと新たな組織が再生されるのです。
これは生物の組織だけでなく、会社の組織にも当てはまると思います。