希望の灯り
一昨日、TVでカンブリア宮殿を見ていました。
オイルファンヒーターの会社の話でした。
「えっ!!」という感じです。
中国の会社かと思いましたら、歴きとした新潟の会社でした。
創業60年の会社です。
私の感覚では、今頃使用している家庭はほとんどないと。
いちいち灯油を入れなければならずに面倒だし、匂いはするし、どの家庭にもエアコンはあるし???
確かに1990年代に入って、エアコンの普及と共に、この商品は急激に売り上げを落として、倒産の危機に陥ります。
大手家電メーカーも全て製造から撤退。
先ず、改善したのが40秒で温かくなるように工夫した。次に匂いが出ないようにした。
そして、最大の改善点は、古くからの慣習であった1~3月限定の操業を、通年で行うようにした。
このことによって、操業率が上がり、原価低減に繋がり、一気にシェアを奪うきっかけとなるのです。
日本国内の50%のシェアを占めるほど凄い会社なのです。
年商200億円を超え、何といっても福利厚生が素晴らしい。
一人目の出産に30万円、二人目に40万円、三人目に50万円の祝い金を出す。
3歳児までの子供を持つ親には、専用の短時間のライン、妊婦には専用の座って仕事が出来るラインを作っているのです。
衰退産業や、人口激減地区でも、工夫を重ね生き残れば素晴らしい会社になれるお手本のようでした。
私の「生き残り戦略に投資を加速する」は間違っていなかったと確信しました。
その肝になるのは、やはり、働いて下さる社員の方々です。
『儲かってから福利厚生を』は駄目だと思います。
先ず出来るところからということで、弊社の2店舗で実験を行うこととしました。
現状は毎週月曜日か水曜日を定休日にして、個人個人で年間で調整をしていました。
2月からは1店は毎週水・木を定休日にする、もう1店は毎週月曜日の定休日と1か月に1回月・火の連休にする。
政府の働き方改革等は待ったなしです。
個人商店であれば法律も関係ないのですが、我々企業となると、急激であろうと変化に対応せざるを得ません。
社員に喜んで働いて貰う会社になるべく努力を重ねる企業には、人口減や衰退産業等のマイナス要素はなくなると思います。