よき風習
少子化問題が喧伝されて幾久しい感があります。
その一方で、なかなか子供ができずに、大変な苦労と
ストレスを抱える夫婦が増加傾向にあるそうです。
そのような中で、幸いにもおめでたがわかっても
それから女性は10ヶ月前後を、
自分の身体とおなかの子を守りながら
慎重な姿勢で過ごさねばなりません。
YSP筑紫のすぐそばの福岡県糟屋郡に
「宇美八幡宮」という安産祈願で
全国的に有名な神社があることを最近知りました。
妊婦が安定期に入る5ヶ月になった最初の戌(いぬ)の日に
腹帯を巻いて『安産祈願』をする「帯祝(おびいわい)」という
風習があるそうです。
戌の日に行うのは、犬は他の動物に比べお産が軽く
一度にたくさんの子供を産むことにあやかっているとのこと。
腹帯は「岩田帯」とも言われ、さらし布の帯のこと。
安産祈願で巻きますが、その他に
お腹を冷えから守る、大きくなったお腹を支える、妊婦の腰を守る等の
効果があるとのこと。
普段偉そうに威張り散らしている私も、
妊娠から出産までの女性の大いなる苦労を知るにつけ
女性への畏敬の念を抱くようになりました。