Where there’s a will , there’s a way.
「意志あるところに道は開ける」という
アメリカ合衆国第16代大統領リンカーンの有名な言葉です。
「なーんね、今からそんなもん見ると、はよ寝るよ」と
背後から鋭い魔ダムの声が聞こえた時に、
たまたま点けたwowowの番組が『ビリギャル』でした。
数年前に本が出ていたことは知っていましたが
気にも留めていませんでした。
内容は、若い頃落ちこぼれた塾講師の指導と母親・妹・友人達の応援を力に
周囲の予想を覆し、偏差値30の女性が、1年数か月で偏差値70の
慶応義塾大学に合格するという実話をもとにしています。
auのCMで「かぐや姫」役を演じたころから
気になった有村架純が主演ということでつい見てしまいました。
振り返れば単純なストーリーで、先も大体読めるのですが
土井裕泰監督の描写力と脇を固める伊藤淳史、吉田羊の
静と動という対照的な演技力によって、深みのある
且つ、思わず登場人物等と自分を同化させれるような
作品に仕上がっていました。
笑いながらも思わず涙が出てきた時に、気がついたら
魔ダムもすぐ後ろに来ていて涙を拭っていました。
有村架純はこの作品で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および
新人俳優賞を受賞、第58回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞しています。
彼女のプロフィールを調べてみますと、中学の時に
両親が離婚し母子家庭の中、母親の苦労を少しでも助けようと
また、上京して女優になる為のお金を貯めるために
週6日バイトをしていたそうです。
自分の体験に近いものがあったことも
この映画の成功の要因と思えます。
受験に持ち込む彼女の辞書の表紙を開けた場所に
この塾講師が記入した言葉が表題のものです。
単純な私です。また、初心に戻ることが出来ました。