40年
車を運転しながら、FMラジオを聞いていましたら
たまたまリクエスト曲に古い反戦の曲がかかりました。
曲名は憶えていませんが、今年は、ベトナム戦争終結から
ちょうど40年経ちます。
ベトナム戦争は、宣戦布告が無かったために
開戦には諸説があり、その日ははっきりしていません。
但し終戦は1975年4月30日となっています。
この日に当時の南ベトナムのサイゴン(現ホーチミン)が陥落したのです。
世間に疎い20歳の私は、アメリカ対ベトナムの戦いと思っていましたが、
正確には共産主義のソ連対資本主義のアメリカの代理戦争でした。
当時を振り返りますと、初めて親元を離れて
自由気ままに、テニスにアルバイトに麻雀に明け暮れていました。
すぐ隣国では、虐殺とも思えるような悲惨な戦争が
繰り返されていたにも拘らず、ユーミンの「飛行機雲」、
井上陽水の「氷の世界」などを聞きながら
薄っぺらい『青春や人生』を語らっていたのです。
逆説的に言えば、そのような悲惨さを知ることも感じることもなく
真っ新な気持ちで青春を過ごせたことは
ある意味良かったのかもしれません。
改めて、平和の尊さが身に染みた、昼下がりでした。