保守と変化
先日、阿蘇山近くの久住のリゾートホテルに
一人で宿泊しました。
ネットで宿泊を予約しようとしますと、
そこそこレベルの高いところは、
一人の宿泊がほとんどできないか、法外な料金になります。
そこで今回は、いつも利用しているJTBに頼んでやっと1軒見つかりました。
別府・湯布院・黒川等の有名な温泉宿は知っていますが
私の知らないところでした。場所からすると、見たことはあるが
大したホテルではなかったような気がしました。
JTBの担当女史曰く、経営者が変わって良くなったとの事。
行ってみると、やはり私が見たことのあるホテルでした。
期待していなかった分余計にそう感じたのでしょうが、
改装して内装は良くなり、地下から通じる露天風呂も
それなりに風情があって良いものでした。
料理も価格の割には、夕食・朝食ともに、
器や盛り付けにも配慮が感じられ満足でした。
何より、接客はほとんど満点に近かったので、
いつものごとく、どこの誰が経営しているのかを尋ねました。
経営母体は、大分県の「株式会社まるひで」で精肉の小売・卸業の老舗。
関連会社の「株式会社秀観」が湯布院の高級旅館『田乃倉』等
数多くの旅館やホテルを経営していることがわかりました。
『田乃倉』と聞いて、接客の良さや、テーブル上の何気ない
花等の気配りを合点しました。
老舗が、本業で圧倒的な地域一番店になりながら
旅館業等を次の柱に据えた、進取の気性に感じるものがありました。