品格
連日マスコミで、イギリスのキャメロン首相が
中国の習近平国家主席を厚遇するシーンが報道されています。
私は、高校で世界史を選択していて、イギリスの産業革命や
世界への海洋進出、それに議会制民主主義等をみても
小国でありながら、素晴らしい国と尊敬していました。
趣味のラグビーはイギリスが発祥の地ですし、テニスと言えば
ウィンブルドンと連想されるくらいです。
私の卒業した高校は「士君子」の養成が教育の目的で、
同じ考えのイギリスのイートン校とは、
各種交流を含めかなりの縁があります。
今まで私は世界の中でも最も品格のある国がイギリスだと
心底思っていました。
ところがどうでしょう!?
中国がチベットを力で自国に組み入れようとして
人権蹂躙を繰り返していることを自明の理としながら
キャメロン首相になって突然「ダライ・ラマ」との会談を
中止しました。
香港での民主化運動の調査に英国議員の派遣を
止めさせました。
イギリスは一時の、しかも僅か7兆円で
魂と歴史を売ってしまったも同然です。
インドネシアの高速鉄道問題とは、重みも中身も違うのです。
これで、イギリスに遠慮することは無くなりました。
金融立国を標榜するイギリスの「シティ」から
堂々と「東京」がその座を奪いに行けばよいのです。
日本は今まで以上に、各種製造能力に磨きをかけながら
金融で頂点を目指せば、これからも経済力は衰えずに
世界の中で数少ない「おもてなし」と「士君子」の国として
世界中が認めることになると思います。