ドリルの穴
ここ最近、会社の業績がパッとしないことを綴っていましたら
私が以前勤めていました会社の先輩で、現在上場企業の会長を
なさっているB氏から長いメールが届きました。
こんな私でも気にかけて頂き、心から感謝する次第です。
その中で、自分も経営しながら、迷いがあった場合は
「ドリルの穴」の原点に立ち返るというものでした。
私は初めて聞いた言葉でしたので、想像で
どうせ穴をあけるのだから「井戸は深く掘れ」と同意義かと
勝手に推測し調べると、全然別モノでした。
マーケティングの基本の格言で、
セオドア・レビット博士の著者「マーケティングの発想法」
のなかで、レオ・マックギブナの言葉として引用されたものだそうです。
結論から先に言うと
『ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である』という格言です。
意訳しますと、直径1㎝を開けることができるドリルを買う人は
そのドリルそのものを欲しがったわけではなく、
直径1㎝の穴を欲しがった(あけたかった)。
我々の業界に置き換えますと、トルクや馬力などのスペックを
いくら説明しても意味がないということです。
「どんなバイクを探していますか?」も愚問。
お客様個々の最適な問題解決法を探してやること、
つまり、マーケットイン(買い手志向)を意識すること。
例えば、
1.誰が乗るのか
2.通勤か通学か遊びか
3.どれくらいの距離乗るのか
4.通る道路は舗装路か悪路か
5.毎日使うのかそうでないのか
6.いつ頃から使いたいのか
7.ソロツーリングが好きかグループツーリングか
8.サーキット走行が好きか気ままにふらりと出かけるのか
etc.
詳細を勉強しようと思い、アマゾンにて
「ドリルを売るには穴を売れ」佐藤義典 著 青春出版を
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