利は細部に宿る

私は、常々各店長に小さなことを疎かにするな、

「利は細部に宿る」ということを口を酸っぱく言ってきました。

 

このことを実感するには、本人が日々の生活の中で

何事にも興味を持ち、「気づき」を意識することです。

感覚は次第に身に付いてきます。

 

各店舗を回る時に私は、敢えて具体的な話をせずに

漠然と「何かあるか?」と尋ねます。

 

「別にありません」と答える店長は、概ね成長はありません。

それと、他のスタッフの愚痴や、環境の愚痴を言う人も

大したことはありません。

 

各店長の役目は、お客様に喜んでもらい

1円でも多く利益を上げて、自分やスタッフの給料を上げ

生活をより向上させることです。

その後にしか社会貢献など来ようはずもありません。

 

福重店に行きましたら、店長が私に

「いいものがありますよ」と一言。

ヤマハとデサントがコラボした

「Movistar Yamaha Moto Gp」のピットシャツの事でした。

在庫が数枚で売り切りごめんだそうです。

 

私が限定モノや人が持っていないものに興味があると

理解しているその店長は、私を喜ばせながら

しっかり利益も上げました。

 

この情報は、弊社7店に同時にメーカーから発信されています。

彼は、他のお客様にも何枚か販売しています。

お客様が買うと言ってから仕入れればよく

在庫リスクもありません。

 

1枚13000円前後の販売価格で

利益も2000円くらいしかないようです。

他店の店長は利益が少なく、仕入れる意味がないと考えました。

福重店の店長は、お客様に喜んでもらえるうえに

2000円も利益が出ると考えました。

 

ここに、出来る人と出来ない人の差があるのです。

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