スポーツも経営と同じ
先日、博多の森にあるテニスコートで
「全九州クラブ対抗テニス大会」が開催されました。
知り合いのF銀行グループのY君が出場するというので
見に行きました。
彼は、私が夜遅い時間帯のテニススクールに通っていた時に
学生バイトでコーチに来ていました。
当時は九州学生No1で、大学のキャプテンでした。
一見、生意気なんですが、周りの大人に媚びず
きちんと自分の考えを言うことが出来て、
かつ常に強気で前向きなところが私は気に入っていました。
社会人としての心構え、中小企業の経営者の考え方等を
我が子のようにレクチャーしていました。
シングルス2、ダブルス1、で戦う団体戦です。
この銀行のテニス部は、九州でもトップクラスの実力を持っています。
シングルスを勝ち、ダブルスを落し、最後のシングルスが彼の試合。
決勝進出が掛かる試合で、大勢の観客が見守っていました。
彼の調子はあまりよくありませんでしたが
「8ゲーム」の試合で6-7から7-7まで持っていき
会場の雰囲気は最高潮。
7-7まで持って行ったのは、攻撃的な相手のミスが原因で
守り勝ったものでした。
相手は追いつかれたのです。
ここは、少々無理をしてでも一気に仕掛けるべきと
私は思ったのですが、彼は前のゲームと同じように
守りのペースを継続しました。
一旦落ち着いた相手は、従来の攻撃スタイルになり
そのまま7-9で決着。
一番悔いが残る負け方です。
彼の足元にも及ばない、下手くそな私が論評するのも
本来は憚れるのですが、経営者視点で見ると
彼の敗因は7-7からの守りなのです。
現状維持でよいと思った時から衰退は始まるという
経営の怖さに似たものを感じました。