どう生きたか

新聞で、貸しビルチェーンの「丸源」を

北九州市が刑事告発する記事が掲載されました。

北九州市内のビル防火設備に不備があるということで

同社と経営者の川本源司郎社長を消防法違反の疑いで

福岡県警小倉北署に刑事告発したのです。

 

私が脱サラしようとしていた1985年前後に

彼は大富豪として頻繁に雑誌に掲載されていました。

 

当時、北九州市や福岡の中洲、東京銀座に

飲食関連のビルを数十棟持っていて

資産が軽く1000億円を超えていました。

 

私が目標にしていた人物なので小さな記事にも

目が留まったのです。

 

彼の凄いところは、先ず

高度成長を見抜き、不動産に傾注しつつも

一切借金をせずにビルを増やすために

賃貸収入で高利回りが期待できる

ソシアルビル(スナック・クラブ等の水商売用ビル)を持ったことです。

 

強烈な現金主義でしたから、バブルが崩壊しても

ほとんど被害を受けませんでした。

 

家族を持つことは、最大の無駄と公言し

82歳の今でも独身です。

自分が死んだら全財産は国が持って行く、

それでいいとあまり財産に執着もないようです。

 

超現金主義がそうさせたのかもしれませんが

税金を払うのが大嫌い。

「税金を払うやつは馬鹿だ」という名台詞まであります。

 

そんな彼を税務署が放って置くわけがありません。

最近、脱税容疑で逮捕され今は獄中の身。

それでも、面白い体験とどこ吹く風だそうです。

 

最近の極端な寒さと獄中と年齢を考えると

何時亡くなるかもしれません。

 

ここまで信念を貫けることに圧倒されます。

 

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