試験
今年、私と同学年の人達は、社内や家族から
花束をもらい、「長い間お疲れ様でした」と
感謝され退職していく人がほとんどです。
ところが私は、なるだけ借金を減らして
息子の代に繋げなければならず
最低でも後5年間は、激務をこなさなければなりません。
自分で脱サラを決意したものの、幾ばくかの
羨ましさと寂しさに浸っている時にです。
「損害保険の募集人資格期限が切れます」
との通知が来ました。
すでに5年間経過したのです。
まだ、私も試験を受け直さなければならないかを
M社の担当に聞いたところ、是非受けてくれとのこと。
しぶしぶ4000円を支払い受験することにしました。
最近、現場で実務はこなしていないし
各種法改正等でとても自信はありませんでした。
写真の教材を見てびっくり。
こんなに勉強するの!!!
「基礎単位」「自動車」「火災」「傷害疾病」の4種目です。
少し練習問題を試みましたが、
「自動車」以外はチンプンカンプン。
社員に聞いたら、パソコンで受験とのこと。
素直にやばいと思いました。
ここで不合格にでもなったら、社員を叱ったり
注意も出来難くなります。
久し振りに緊張感を持って受験対策を行いました。
当日会場に行くと、試験会場と言っても
両サイドを間仕切りボードで囲まれた
椅子とパソコンと机が8席あるのみ。
制限時間は1教科40分で、集中するために
備え付けのヘッドフォンを付けて
160分間連続でパソコンとにらめっこしながら
試験問題と格闘しました。
パソコンは明るいだろうし、文字も大きいだろうと
勝手に推測して、老眼鏡も持って行きませんでした。
ところが、室内は暗いし、パソコンの文字も小さい。
試験を終了して出て来た時には、額に皺は寄るし
見るものすべてが、ダブって見えました。
各教科70点以上が合格。
ちょっとした手応えの通り、何とか合格しました。
嬉しさよりも「ほっとした」のが本音です。