朝日新聞
従軍慰安婦問題や東京電力福島原発吉田調書問題で
一斉に朝日新聞批判が起こっています。
実家の80歳を超えた両親までもが
長年継続していた朝日新聞を止めるというくらい
かなりの影響です。
経営トップが、いち早く誤りを公表しなかった点は
弁解の余地はないでしょう。
池上彰氏の問題の前であれば、まだ何とかなったかもしれません。
彼の寄稿文掲載を拒否と伝わった時点で
私は「終わったな」と思いました。
表現の自由を死守しなければならないマスメディアが
絶対にとってはならない行動だからです。
ただ、最近の報道を見ると、
あまりに朝日新聞批判が多いのも気にかかります。
鬼の首でも取ったかのようです。
他のメディアはそれほど、いつも正しいのか!?
自他ともに天邪鬼を認める私には
時には長所になるが、大きな短所でもある
この一方通行になりがちな、
日本人の国民性には危機感をもっています。
第二次安倍改造内閣が9月3日に成立しました。
その直後の内閣支持率の調査結果です。
読売:64% 日経:60% 朝日:47% 毎日:47%
面白いと思いませんか。
どれが正しいのでしょうか?
質問の正確な内容が公表されていませんので
誘導はあり得ると思います。
中立的な
NHK:58% 共同通信:54.9%
ことほど左様に、一つの情報だけを頼ると
大きな誤りに、知らず知らずのうちに陥る可能性があるのです。
目を外に向けると、日本ではあまり報道されていませんが
米国の「ベンガジゲート」が良い例です。
これは、簡単に言うと2012年11月にオバマ大統領が再選される前の
9月11日にリビアの首都ベンガジで起こったアルカイダの米大使館襲撃事件です。
米国人4人を含む6人が殺されました。
政権側は、この事件は自然発生的なものと発表。
ところが、内部告発が相次ぎ、実は事前に襲撃される情報をつかみながら
政権側が行動を起こさなかった、また、そのことをオバマ大統領が
ヒラリークイントンに報道を隠すよう強制したというものです。
公聴会が現在開かれています。
どちらが正しいのかは、神のみぞ知るです。
我々個人一人一人が、常に、「本当なのだろうか?」という意識を
持ち続けることが重要だと思います。
実名でツィッターを使い、上層部批判を行った社員がいるということに
一縷の望みを抱き、朝日新聞の改革を見守りたいと思います。
また、池上彰氏はコラムの掲載を継続すべきと思います。
悪かったと謝っている相手に対して、寛容な態度を示すのは一種の徳であり
彼もまた、朝日新聞の改革を身近にチェックできるからです。