錦織 圭
我々テニスをたしなむ者だけでなく、
興味もなかった一般の人達にさえ、あまねく知れ渡るほどの
全米オープンでの活躍でした。
彼は、ソニー創業者の盛田昭夫氏の弟である、盛田正治氏の
テニスファンドで米国にテニス留学してから強くなったことは有名です。
2007年に17歳でプロに転向します。
2008年から、いろんな会社が彼とスポンサー契約しますが
経営のヒントになる例があります。
当然当初は、盛田氏の絡みもあって、ソニーがメインスポンサーでした。
その次が、日清食品。
ところが、ひじの手術等で1年間を棒に振ります。
その後の2011年にユニクロが新たに契約し、ソニーは契約解除。
日清食品は変わらず契約継続。
それから、今日までの活躍です。
マスコミ等で知られていますが、今回の全米準優勝で
スポンサーからの臨時ボーナスが合計約3億円。
柳井さんがポケットマネーで5000万円出したことは話題になりました。
スポンサーとしては、ソニーだけが一人負けなのです。
ストリンガー氏から平井氏と続く社長は、赤字を垂れ流しながら
リストラだけを断行していた時代と重なります。
折角大きな原石のスポンサーになりながら、
経営者に運と見る目がなかったということです。
錦織選手は、「1年間試合に出れずに苦労していた時にも
日清食品さんは変わらず支援してくれて、少しは恩返しが出来た」
と言っています。
流石は柳井さんの運の良さと決断力の速さ。
日清食品の人を大事にする社風が垣間見れます。
一方ソニーは、リストラを断行していた時にも、
経営者自身の年収は前者で8億円、後者で3.5億円。
社員に苦労をお願いするなら、まず自分たちの年収を半減するくらいのことは
当然だと思います。
ストリンガー氏が辞めたら、ソニー株を購入しようと思っていましたが、
子飼いの平井社長のままでは、株を購入する気にはとてもなれません。