非情な現実
同業者の情報が、ここ数日立て続けに入ってきました。
1社は増収増益で、売上高前年比が何と120%で
利益率も35%もある無借金の超優良企業情報。
弊社に至っては横ばいがやっとなのに、ある意味ショックでした。
5社は逆に危ない情報です。
そのうちの1社はすでに破産申請に入っているようで
かなりの影響が出そうです。
残り4社のうち3社は、支払いの繰り延べ依頼があるようで
周りの取引先もドキドキもの。
そして最後の1社は、支払いに窮し
店頭在庫をほとんど処分してしまったというもの。
私はこの30年で、まさに倒産直前の店に訪問した例が
二つあります。
訪問後10日もせずに、店主が雲隠れして倒産。
お蔭様でその時の店主の表情や態度、店頭在庫の雰囲気が
何となくわかるようになりました。
先ず店主ですが、覇気がない割には良くしゃべるのです。
そして奇しくも同じ言葉を吐きました。
「いつか何とかなる」
店頭在庫は、明らかに激減していました。
何とか数合わせでお客様の車両を展示しているのも
共通でした。
ここ数年で久し振りの危ない情報のオンパレードです。
同じような商品を販売整備しながら
片や突然姿をくらませなければならなくなったり
片や社員旅行が海外旅行というこの差は
どこから来るのでしょう。
経営者の力量以外の何物でもありません。
この非情な現実に、弊社の各店長を
正面から向き合わせなければ、同じ轍を踏むことになりかねません。