示唆に富む会見
10/3に東工大栄誉教授の大隅良典氏が、ノーベル医学生理学賞を
受賞したTV会見をNHKで見ました。
1945年2月生まれの彼は何と福岡市出身。
その蓄えた髭のせいで高齢かと思いましたが
見た目よりかなり若いのに驚きました。
会見の中で非常に示唆に富む言葉が出てきました。
先ず「競争が好きじゃなく、誰もやらないことをした」
経営の観点では正しく「ブルーオーシャン」の考え方です。
先陣を切って誰もやらないことを苦労を重ねながら
続けて軌道に乗せればそれこそわが世の春です。
起業を考えるならば、一番重要なことだと思います。
彼の研究は、他の研究者から「ごみだめ」と呼ばれていた
ところからのスタートでした。
どのような起業でも「ごみだめ」よりはましでしょう。
次に若い人に贈る言葉として
「何とかなるさのチャレンジ精神を持って行動してほしい」という言葉も
経営の観点からは非常に重要な要素なのです。
私が常日頃、自分の行動指針としている
ツルゲーネフの『乗りかかった船には乗れ』の意味と
同じだと思いました。
何か行動すれば、失敗もあるかもしれませんが
何かが起こるのです。
規模の小さな他人があまり振り向かない業界、
つまり我々二輪業界は正しくそれに当たる気がします。
また、業界で誰もやらないということになるとなかなか難しいのですが、
九州の中でなら一番簡単な方法は
「ブランドの圧倒的独占」をしてしまうことです。
自分の考え方が、ノーベル賞受賞者のそれと
あまり変わらないことを知り、
単純な私は大いに自信になりました。