28.8.8
母親を病院に連れて行く日がたまたま昨日8月8日で
予約の時間が午後3時でした。
病院の待合室で両親と私の3人で順番待ちをしていた時に
天皇陛下のビデオレターがTVから流れてきました。
そこに居合わせた10人ほどが食い入る様に見ていました。
落ち着いた、殆んど抑揚のない自然体の語り口が
返ってしっかりと言葉を伝える会見でした。
本来であれば普通の人間です。
ただ現状を見ていますと、明らか日本の象徴というより
根源的な日本そのものの様な気がします。
「全身全霊」という言葉を非常に重く受け止めました。
生まれた時から宿命付けられた運命を
必死に生きてきた証左が、控えめな語句の中で
一段と輝きを増して私の胸に突き刺さりました。
勝手な感想ですが、皇后を民間人から娶られて、
精神的なバランスを保っていられたのではないでしょうか?
私の両親と同じ世代です。
個人的には、本人の意向を問題のない範囲で反映させて欲しいと思います。
NHKの解説の中で専門家が『平成の玉音放送』と述べていました。
改めて、天皇の発する言葉の力の凄さを感じました。
ビデオレターという表現方法を今回取っています。
デジタル社会になればなるほど、少し知識がある人物にかかれば
如何様にも修正できるばかりか、人を簡単に扇動もできます。
このビデオレターは本物なのかと疑う天邪鬼の私の、
何処か冷めた目を持つことも決して忘れてはならないと
痛感しました。