金と権限
YSP小倉に行きましたら、店長から
相談がありました。
聞くと、今使用している中型トラックは
特殊仕様があまり役立たず、不便だし古くなった。
何より高級バイクが売れるようになって
お客様の所にバイクを運ぶ時に、雨風を防ぎたいとの理由で
長くて、広くて、車内高が高い、ワンボックス車両を
購入したいというものでした。
見積もり書を見ますと、我が社が全店で使用している
中型トラックのほぼ倍の価格。
昔からあったらいいなあと思っていましたが
大きな金額の故、優先順位はさほど高いものではありませんでした。
それくらいのお金を使うくらいなら
本部への借金を返すように指導していたのです。
しかし、小倉店は資金繰りや販売政策をしっかりと考え
緻密に実行して本部借り入れをゼロにしたどころか
本部にお金を貸しているほどです。
私も最初から反対する気もありませんでした。
私が理想とする経営スタイルに近いものがあるからです。
それは、高校時代と社会人時代にラグビーに関わった経験から
実感としてあった「個々が強いうえでのチームワーク」が
勝敗を分けるというものです。
各店舗を独立採算で見ているのも、そのステップに過ぎません。
『金と権限』を委譲するというスタイルがほとんど出来ていない
二輪業界の中で、弊社も少しだけ成長したと感じました。