自立
今のシーズンは、高校、大学受験等で悲喜交々の
様相を呈しております。
私の元には、昨年とは打って変わって
合格できなかった知らせが来ております。
受験生当人は、失意のどん底にあるでしょう。
その様な時に親はどうすれば良いのでしょうか?
私は失敗しました。
「勉強せんけん、こがんなっと」と
傷口に塩を塗り捲りました。
少なくとも自分を超えて欲しいと、塾に家庭教師にと
いろんな環境を整えました。
それでも駄目だったのは何故か?
無理矢理にやらせていたからです。
親の役目は、子供が望んでいることを会話を通じて
良く聞き、良く理解してその上で励ましサポートすることです。
子供本人が目標とする高校や大学を受験するのなら
その時点でオッケイだと思います。
仮に不合格になっても、本人の意志があるからです。
その気持ちがあるなら、何度もチャレンジしたらよいと思います。
勉強も仕事も思うようにならないのが常です。
失敗やしくじりがあった時には、その本人を
落ち込むだけ落ち込ませて、涙が枯れ果てた時に
「あんま、頑張らんでよかよ」と一事言えばよいのです。
親が、怒こる分はまだしも、一緒に落ち込む愚だけは
避けたほうが良いと思います。
世間から見て良い高校に行き、良い大学に行き
良い会社に就職。親にとっては模範的な息子でした。
それが全てを失くしての再出発。
両親の心労を思うと少し可愛そうになります。
それでも、サラリーマン時代と違って、色んな業種や
色んな階層の人達と接するにつけ、現実社会で一番重要なことは
『自立すること』だと理解できました。
精神的・経済的に自立する道程と考えれば
1年2年の浪人など良き肥やしになることはあっても
決して害にはなりません。
それにしても、弊社は独立採算システムにして
10年近く経つのに、自立している店が1店しかないとは
心の広い私もそろそろ限界かも。