冷酷な現実
昨日の朝、弊社店舗のある店長から一本の電話が
私の携帯にかかってきました。
弊社の店舗のお客様が、弊社で購入した車両を下取りに出して
Dバイクショップで大型バイクを購入する契約を結んだが
そのショップと連絡が急に取れなくなったとの旨。
このDショップの社長は、私のブログにも登場した
私より5~6歳年下の頑張り屋でした。
私は数か月に一度店を訪れ、お互い違うメーカーの情報等を
交換していました。
ほとんど休んでいないと言っていて
この数年間連続で、正月以外休日を取らずに働いていたようです。
会うたびに元気がなくなり、資金繰りの苦しさを話していました。
そうこうするうちに、他の情報源からも
Dショップがおかしくなった内容の事がもたらされました。
すぐに車を飛ばし、およそ70㎞離れている
その店に行きました。
すると、「臨時休業」の張り紙が貼ってあり
数人が店の周りにいて店内を覗き込んでいました。
壁中に陳列されていた用品類から
10数台並べられていたバイクまで、
シートを剥がされたバイクを含む2台だけが
無造作に置かれている以外、机まで何にも
無い状態でした。
このショップはピーク時は1店で7億円ほどの
売り上げを誇る超大型店で、かなりの有名店でした。
ただ彼と話をしていると、バイクが好きな
バイク屋さんの感覚のまま、仕事をしている風があり
『経営』の知識に優れている感はありませんでした。
他のバイク屋さんにも言えることですが、
1店舗で1億円以上の売り上げがある
小売業などそうそうあるものではありません。
そこには、『経営』の知識は必然となります。
私には頑張り屋のいい人に見えていましたが
情報によると業者だけでなく普通の個人にも
かなり迷惑をかけているようです。
この冷酷な現実を見るにつけ
「無知は罪」だとつくづく思いました。