視点を変えれば
2026年2月17日17:32 読了。
国内部門の長崎店のスタッフルームにて「日本企業はなぜ強みを捨てるのか 岩尾俊兵 著」
これで彼の著作を3冊読みました。
あまりに天才的過ぎて、内容についていけない部分もあります。
しかし、普通の経営者や経済学者とは全然発想が異なり、納得感がある説明をするのです。
この本も、日本における『経営技術』の良さがアマゾンやグーグルに真似され且つより学ばれ、それらをコンセプト化したアメリカ式の経営学を、日本企業が逆輸入して、そのせいでアメリカの後塵を拝しているという論調です。
バブル崩壊後、日本人は自虐的になり過ぎているとの指摘も的を射ています。
昭和のインフレ時代は、日本も「金」より「人」の時代があったが、自虐のデフレ時代になりアメリカ式の「人」より「金」を学ぶ経営がもてはやされた。
やっと令和のインフレ時代になり、再度「金」より「人」の時代と気づき始めた。
要約すると資源は有限だが、人による『価値創造』は無限である。
耳の痛い内容もありました。
「日本に住む人々の大多数が何らかの組織に属し、その組織の『経営の巧拙』によって、生活を左右されている」
このことは息子達も肝に銘じることです。
グーグルなどの経営の要諦は私の経営感覚と同じでした。
「究極の話、材料の買掛金支払期間よりも、顧客からの売掛金回収期間の方が短ければ、実は運転資金は0円でもよい」
私は分かりやすく「先にお金をもらって、後で支払う」と言っていることと同じです。
気づけば二輪業界で、私の周りには40年前の有力店はほとんど残っていません。
理由は簡単です。
私はお金が不足していたので、その解消を何時も考え、キャッシュの動きを常に追いました。
そして、「先にお金をもらい、後で支払う」事を徹底しました。
他のお店は、大量に仕入れ在庫を増やし(私が一番嫌う在庫過多)、その後でお客を誘引し販売する手法です。
理由は販売ロスをなくす為がほとんど。
この理由程、自分は努力をしていませんという自明そのものです。
必ず売れ残りが出て、それを売りさばくために広告費をかけ安売りをするのです。
読みが外れたらたまったものではありません。
資金繰りに窮して借金しなければなりません。
つまり、経営の要諦とは真逆の「先に支払って、後でお金を貰う」ことになっているのです。
モジュラー型(構成要素が規格化・標準化されている)の製品開発は、天才型の人々がそれぞれに存在すればよう、天才がゆえに大したコミニュケーションを取らない。
しかし、インテグラル型(チームの一員がチーム全体にとって重要な役割を果たしている)の製品開発は、普通の人々のコミニケーションや調整が必要となる。
結果、コミニュケーションの多い凡人の集団が、少ない天才の集団に勝てる。
私なりに、二輪業界にわかりやすくこの本の内容を落とし込んでみました。
先ずは、自分達はどのような会社にしたいのか、もっと細分化して、どのような店にしたいのかをスタッフ間でよく話し合い共有すること。
それを簡便な言葉に置き換え、目につくところに張り出す。
そして、毎日その目標に向かって改善を重ねる。
その積み重ねがいつの間にか『イノベーション』を生む。
振り返れば、そのイノベーションが他店との差別化となっている。
途中、内容についていけなくて、「まんが 日本の古典」を息抜きに読み終えました。
シンデレラ姫より古い、世界最古の継子いじめの物語である「落窪物語 作者不詳」。
こちらは楽しく、あっという間に時間が過ぎました。
最近、読解力も記憶力も低下していることに、少々不安を感じています。
