納得

 2025年10月18日(土)17:27 読了。

「共感の論理」 渡邉雅子 著

その日は雨が降っていて、書道教室へも車で向かいました。

4段に昇格しながらも、いまだに思い通りの字が書けません。

あっという間の1.5時間を教室で過ごし、午後1時40分頃に事務所へ入りました。

 この事務所の良い点は、机と椅子と冷蔵庫くらいしかない点です。

自宅だと机の後ろにベッドがあり、階下に行けば美味しそうなお菓子類が溢れています。

少し畑違いな本を読むとすぐに眠くなりベッドでゴロン、読むことに飽きたと思えば階下でもぐもぐ。

この事務所はベッドもソファーもテレビもステレオも何もありません。

眠くなれば、椅子に座ったまま机に打っ臥すしかなく、すぐに目が覚めます。

マンションの一室なので窓を閉めるとかなりの遮音効果もあります。

難解な本をじっくりと時間をかけて読むのに適した場所なのです。

 この本は教育論です。

帯に書かれた文章が気になり読み始めました。

「この日本の教育がAI時代のいま、本当に強みとなる」

 『近代で合理的とされたこと、常識であったことが、ポスト近代では全くの不合理と非常識となる価値の大転換が起こる』

ということを、アメリカ・フランス・イラン・日本の教育制度の違いで解き明かしていきます。

肌感覚でいいので考えてみてください。

現在のアメリカ・中国、その他諸国の情報を知る限り、日本の方が住みやすそうであると思いませんか?

 秩序があり、安心・安全に暮らせて、少々の政治の不安定化も世界に比較すれば可愛いものだし、経済活動もGDPが少し下がろうが路頭に迷うこともなくそれなりに幸せを感じて、且つ文化的な生活が営めているのです。

その根源はいにしえからの日本の教育であるという主張。

 特に児童生徒への「利他主義」(他人のために役立つ)の重要性を説いています。

この利他主義を身につけさせるためには九つ(9歳)までのしつけ(道徳教育)が重要だそうです。

 世界の分断や所得格差を知れば知るほど、合理的・効率的・利己主義の結果のような気がします。

低成長でもよいのです。何が幸せかという価値観の方がより重要となってくると私も思います。

 私の頭のレベルでは、この本に対する理解度は50%くらいでしょう。

しかし、教師を目指す人には是非読んでいただきたい。

 日本の教育の良さを継続し発展させるために必要なことは、幼児教育のころから『感想文』を書かせること。

そして学年が上がるに従い『作文』を書かせながら、書き方の技術も教えること。

分かりやすく言えば、幼いころから本を読ませて文章を書かせろ、いろんなことを五感を通じて経験させろということだと解釈しました。

 TVゲームやスマホゲームに時間を取られ、文章はAIが書いてくれると考えている子供にするのは、親の責任放棄以外何物でもありません。

 

 

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