こんな考え方もある

 一昨日は、午後3時半から4時40分まで、株式セミナーへ参加してきました。

天神のビジネスセンタービルディング3階でありました。

講演者は、TVでもおなじみの、野村證券資産形成ソリューション企画部 チーフストラテジストの石黒英之氏。

歯切れのよい語りと、自信満々な様子がとても好印象でした。

流石野村證券です。会社名が入ったボールペンはパイロットの3色ボールペン。

今までの色んなセミナーで、有名メーカーの3色ボールペンを貰ったのは初めてです。

 彼の一押しは、昔も今も米国株、そしてS&P500。

現在の米国株は高過ぎると思っている私の感覚を、理論とデータで覆すほどでした。

要約すると、世界で無くなったら困るという企業がマグニフィセント・セブンを始め米国には数多くある。

そして次世代の成長企業に対する、ベンチャーキャピタル投資は世界各国が1国平均数千億に留まるところを、米国は20兆円行っていて、今後20年間米国はダントツとなる。

彼のロジックは主に上記二つでした。

 確かに数字上はそうかもしれませんが、米国を好きな国はどんどん減っていくだろうし、内戦まで勃発しかねない状況や、倫理や道徳よりも権力にすり寄るマグニフィセント・セブンが何時までも繫栄するとは思えないのが私の考えです。

それに彼が推す情報産業なるものは、私が一番苦手とするところ。

ただそんな彼も、最近日本株に4割、米国株に6割の比率に変えたとのこと。

彼の1年後の日経平均の目標株価は5万4.123円でした。

 私と反対の意見は、日本のTOPIXはあまり評価していないとのこと。

何故なら、指数化される数字は、いくら良い企業があっても悪い企業の実績まで加算されるから上昇しにくいというもの。

米国のS&P500は、実績の悪い企業はどんどん切り捨て、良い企業ばかりの指数となっているからグッドだそうです。

 専門家なので知らないわけでもないでしょうが、東京証券取引所は2028年までに現在のTOPIX採用銘柄約1800を1200程度に減らすと公言しています。

指数が低いと思われる今このTOPIXを積み立てで購入しておけば、2028年以降かなりの利益が出るはずというのが私の仮説なのです。

まあ、投資ですからどちらが正しいかは分かりません。

 前回の楽天証券のセミナーの講演者各氏と同じことを彼は言っていました。

インフレになり実質金利が安い時には、現金を持ったまま投資をしないことが一番のリスクだと。

この考え方は、私も同じです。

 現在の日本株の上昇は、6割を占める外国人投資家によるものだそうです。

2番目が日本の個人投資家で2割を占めるとのこと。

なかなか面白い考え方を聞きましたが、私の日本株一辺倒を変えさせるほどのインパクトはありませんでした。

 日本の超富裕層は金融資産5億円以上をいいますが、世界では3000万ドル(約45億円)以上をいいます。

先ずは10億ドルを目指す前に、日本株だけで3000万ドルを超えたいと思いながらバスで帰宅しました。

大法螺と妄想は誰も傷つけません。

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