難しい日本語
2025年8月15日(金)12:17 読了。
「その一言で信用を失うあぶない日本語」 樋口裕一 著
特にお勧めするほどの内容ではありませんでしたが、私には参考になりました。
これ程考えて、言葉を使用してこなかった点を反省できた本でした。
「れる」と「られる」の使用法。
命令形が「れ」で終わる言葉は「れる」で、命令形が「ろ」で終わるものは「られる」をつける。
「走れ」→「走れる」、「入れ」→「入れる」
「投げろ」→「投げられる」、「食べろ」→「食べられる」
また、「せる」と「させる」の使用法。
動詞を否定形にしてその形が「あ音」で終わる場合は「せる」、と「それ以外の音」の場合は「させる」。
「行かない」→「行かせる」、「座らない」→「座らせる」
「受けない」→「受けさせる」、「投げない」→「投げさせる」
私が一番気をつけなければいけないと感じたのが、「です」をつける時です。
形容詞や動詞の終止形の後に「です」をつけると、幼稚な表現となるとのこと。
例えば、「楽しかったです」「面白いです」「がんばりたいです」
話し言葉では許されるが、記述となるとレベルが疑われるそうです。
これを避けるには、「の」を挟むこと。
「楽しかったです」→「楽しかったのです」
次が「思います」「感じました」を入れる。
「楽しかったです」→「楽しいと思いました」「楽しく感じました」
最後は、なるだけ他の語彙に変換すること。
「映画が楽しかったです」→「映画に惹かれました」
私は今でも、丁寧語、尊敬語、謙譲語への理解が出来なくて、使用方法も分かりません。
その中で過剰敬語には注意することにしました。
「させて頂きます」「してございます」等がそれです。
「発表させていただきます」→「発表します」、「担当をさせていただいています」→「担当しています」
また、丁寧なつもりで、本来は尊敬語に当たる「ございます」を自分の行為につけてしまう。
「承知してございます」→「承知しています」
更に丁寧語のつもりで「の方」を入れる傾向に注意喚起しています。
「会社員の方」→「会社員」
「期待しています」は目上の人間が目下の人間に使用する言葉。
目下の人間が使う場合は「楽しみにしています」
また、「がんばってください」も上から目線と捉えられる可能性がある。
「応援しています」「手伝えることがあったら言ってください」が無難。
最後に「かわいそう」という言葉には特に気を付けた方が良い気がしました。
この言葉は、上から目線の言葉そのものだそうです。
「かわいそう」で済ませたら、物事は何も変わらないという意見は重く感じました。
