本気で学べ
2025年6月22日(日)18:08 読了。
「決算書の違和感 からはじめる 経営分析」瀬野正博 著
サブタイトルが「成長の可能性と倒産の恐れを見抜く20の視点」
この本を最後に、財務関係の本を読むことは終了しようと思いました。
少なくとも二輪業界における財務諸表に関しては、私の体験とこれらの本によって8割以上は理解できます。
決算書等の分析専門家である大手銀行でさえ、粉飾決算を見抜けません。
私がそれ以上の力をつける必要はないのです。
このブログで何度も指摘していることを理解できれば、経営には大いに役立つと確信しました。
問題は、息子達も各店長も、毎月必死になってその成績表とにらめっこしていないことです。
私が質問して即答できるのは、概算の「売上高」と「粗利率」くらいでしょう。
それが今までとどう違うのか感覚で述べるのが精一杯。
店長は最低でも、ひと月の経費とそれを賄うための利益額は把握すべきです。
その上で売上高と総利益を3期分比較し、棚卸額が平均月商の1.5倍を超えていないかのチェック。
最後に営業キャッシュフローが黒字かどうかと少しずつでも増えているかどうかのチェック。
一人何役もこなす店長職なので、上記事項を頭に入れて店舗経営をしてくれればオッケイです。
我が社グループにはいないと思いますが、もしも日本一のBEST専門店を目指す店長ならば次があります。
売上高と総利益の年計表を作ることです。
「その月の年計」=前月年計+当月値-前年同月値
税理士に相談してエクセルで作成すれば簡単に折れ線グラフができます。
次に、BSの自己資本比率が40%を超えているか、現預金が月商の2倍以上あるかを意識する(これらはあくまで最低のライン)。
経営者に関しては、それらの数十倍の知識が必要です。
本気で財務を勉強する事に尽きます。
徹底した在庫管理ができない企業に未来はないことだけは厳然とした事実です。
