本当に良かった

 以前のブログで「透析を止めた日」堀川恵子 著 を紹介しました。

医療に関する実話で、私もある意味驚愕しました。

人工透析を行うと、ある時期にどうしても止めなければならなくなり、それからの痛みは筆舌に尽くしがたいものだということを初めて知ったのです。

ところが、痛みを和らげる「緩和ケア」は癌、エイズなどのほんの一部に限られ、腎不全患者の苦しみは放って置かれているのです。

この本を読んでから、水が飲める、コーヒーが飲める、果物が食べれる等の普通の行為が如何にありがたいか、また奇跡に近いか理解できました。

 2025年6月13日(金)の日経新聞夕刊に、次のような内容の記事が掲載されていました。

「緩和ケア、腎不全患者にも 厚労省検討 透析困難時の苦痛軽減」

2023年の慢性透析患者数は34万人を超え、約3万8千人が死亡したとのこと。

 自民党の麻生副総裁も褒めた元法務大臣の上川陽子国会議員の呼びかけで研究会が発足し、提言を厚生労働相に提出し、体制整備を進めるそうです。

地味な記事ですが、この様なことこそ国会議員の仕事のような気がします。

物価対策に消費税を減税するとか一時給付金を支給するとか、本当に愚かな考えです。

税収増があるならば、少しでも国の借金返済に充てるべきです。

ただでさえ日本の国債の格付けは「A+」で、最高のドイツ、カナダの「AAA」に比べて5段階下に過ぎないのです。

 この本の中身の一部は、かなり辛辣な医師への非難と思われる部分もあります。

しかし、愛する人を何とか助けたい、何とか楽に死なせてあげたいと切実に思う人から見たら、当然のことだと思います。

かなりのお金が絡むことです。

国民の税金が投入されます。

 そう思えば、やはり国は富まなければなりません。

また、自分自身もお金を持っていなければ、最先端の治療を受けられないことも事実なようです。

改めて、夫婦で是非読んで頂きたい1冊です。

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