考え方
少子高齢化に伴い、大学の募集定員割れが続出しています。
ほとんどの短期大学や、女子大学もなくなりつつあります。
それなのに大学進学率は上昇の一途です。
大学卒業の人数は1950年が最低で約22万人、2024年が最高で約295万人。
我々の時代は、いい大学に入り、いい会社に入りさえすれば終身雇用でそこそこの幸せな人生を送ることが出来ました。
大学卒業者の数もそれほど多くなかったのです。
しかし、現在では学歴よりも実力評価が重きをなしています。
分かりやすく言えば、「何ができるか」が重要なポイント。
有名な大手上場企業の大卒初任給が、今年25万円~30万円に一気に上昇しました。
これらの人々は大卒全体のほんの一握りに過ぎません。
大半の人は、求人倍率が1倍以下の事務職を希望していて、就職さえママならないのが現状です。
人手不足の環境を考えると不思議な気がします。
厚生労働省が令和4年度の自動車整備士の有効求人倍率が「5.02」倍と発表しました。
平均有効求人倍率の「1.31倍」を大きく上回っています。
この数字は、介護士不足やバス・トラック運転手不足より深刻と国土交通省も懸念しています。
日本の自動車保有台数(貨物や2輪も含む)は2025年1月末現在で約8300万台。
その内、小型二輪が200万台、軽二輪が210万台。
整備士のなり手が急減しており、この保有台数の行く末が大きな問題となっているのです。
未整備の車両が増加すれば、一気に交通事故は増えます。
私から言わせれば、医者と同じくらい整備士は崇高な職業です。
命を預かっているからです。
別に超難関大学に入れる学術的能力は無くても、好きであれば整備士を目指せば良いのです。
高校を卒業して整備専門学校に入り、国家資格の2級整備士を取得後就職すれば、初任給は上記有名上場企業以上に貰えます。
大卒は22歳以上からしか給料をもらえませんが、彼等は20歳から同等の待遇となるのです。
レッドオーシャンの有名上場企業を目指すよりも、今後益々ブルーオーシャンになる整備士になれば、競争も少なく気が付けば年収1000万円は十分にあり得ます。
ただ単なる整備士だけで終わって欲しくはないものです。
金融と株式投資の勉強は簡単なのでするべきです。
20歳から株式投資を実行して、好きな整備士で生活をエンジョイすれば良いのです。
60歳を過ぎた頃の同窓会では、小学・中学時代勉強では全然敵わなかった人々が羨む富を蓄積していることでしょう。
