迷いはあるのが当然
2025年4月29日(火)昼過ぎから真ダムと一緒に佐賀店へ行きました。
お客様が数人来られていて、とても楽しい雰囲気が伝わってきました。
車両在庫は少し減ったものの、店内が何だか混然と見えました。
よくよく観察すると、店舗が狭すぎることに気づきました。
10年以上前に新築した時には、これほどの繁盛店になるとは思っていなかったのです。
店長はじめスタッフのお陰と良いお客様に恵まれ、車両販売も修理整備も順調に増えてきています。
新人スタッフも増えて、それでも回らないくらい忙しそうでした。
情勢を見て、現店舗の2倍程度の広さの店への移転も考慮した方が良い気がします。
3時間ほどその店で過ごしたときに持参した本があります。
新たに新書を購入していなかったので、学生時代から今まで残してきた本の中から講談社現代新書を選んできました。
「いきいきと生きよ ゲーテに学ぶ」 手塚富雄 著 定価390円
本の最後のページに、昭和53年10月20日読み始め10月24日読了と丁寧な字と私の印が捺印されていました。
大学を卒業して新社会人となり半年経った頃です。
学生時代と社会人とのギャップに悩んでいたのでしょうか?
それにしても、この様な本を読むとはやはり若い頃からのくそ真面目さは変わっていないようです。
なかなか読み応えのある本で、全てが理解できるものではありませんでした。
23歳の頃どのように感じていたのか不思議な気がします。
ゲーテの心髄は「みずみずしい新鮮な心で現実をありのままにうけとめ、しかも現実に溺れる(おぼれる)ことなく、理想を持ってそれに対処する」というもの。
特に気に入ったフレーズを列挙します。
1.阿保、燃えているなら消せ。燃えてしまったのなら、また建てろ。
2.活動だけが恐怖と心配を追い払う。
3.何事も延期するな、汝(なんじ)の一生は不断の実行であれ。
4.時を短くするものは何か、活動。時を耐え難く長くするものは何か、安逸(あんいつ)。
5.君の頭と心の中が、きりきり舞いをしているなら、それが何よりめでたい話、恋にも迷いにも縁の切れた人間は墓に埋められてしまうがよい。
6.人間は努力する限り迷うものである。
7.何を与えるかということよりも大切なのは、どう与えるかということだ。
8.控え目でいりゃ我慢しなけりゃならなぬ、のさばりゃ叩かれる、どっちみちしょい込みは同じだ、のさばっても控えめでも
この8番目が一番好きなのですが、意訳すれば、「どちらに転んでもマイナスとなるなら、のさばる方が愉快だ、俺はそうしよう」
他人の顔色を観ずに自分のしたいことをすること、つまり『自分を生かすこと』。
およそ50年前と同じレベルの感想を持つとは、あまり成長していない証拠かもしれません。
