他人事(ひとごと)ではない

 両親が入居するホームから通知が来ました。

備品や各種ヘルプの値上げでした。

薬代に訪問介護費用等を加えると、介護保険を使っても二人で月に42万円ほどかかります。

一般的なホームですが、看護師が24時間常駐しています。

 父親が18歳から70歳まで公務員として働いていたお陰で、二人の年金合計が手取りで月に20万円ほどあり、足りない22万円は二人の貯蓄と実家の売却費用で賄えるので、何とかやれています。

以前にも書きましたが、「介護はお金が掛かる」という認識を、現在の若い人達も持つべきです。

 ただでさえ、この様に介護は大変なのに、更に大きな問題が出てきました。

週刊東洋経済誌の4/19号のタイトル「介護大格差 すべての高齢者は救えない」という記事には驚かされました。

 2024年に倒産、休業、解散した老人福祉、介護事業者は過去最多だったそうです。

人手不足に加え訪問介護の報酬改定の影響が出てきたとのこと。

訪問介護業者が一つも無い限界地域が増えています。

 ホームに入るにも、費用が安い「多床室」は待機者が多く、費用が高い「ユニット型個室」は空室だらけ。

最近は富裕層の間で、「自費介護」が増えているとのこと。

上場企業のポピンズでは、一人月額50万円程度で、微に入り細にわたる介護を請け負っているそうです。

 生まれてから死ぬまで、お金はついて回るようです。

暗澹たる気持ちになりかねませんが、この様な状況を嘆いたところで何も変わりません。

やはり若い頃から倹約に努め、投資を学び実践していくしかないと思います。

 保険会社から父親の終身保険の払い込み用紙が送られてきました。

半年で29000円也。内容はがん保険のようですが、父が今まで自分で支払っていたのを私が勝手に止めることも出来ません。

父の通帳で現金を降ろすと、時間外に付き手数料110円がかかりますとのこと。

降ろしたお金をコンビニで支払い帰宅。

真ダムに「110円取られた。俺は今まで支払ったことがないのに」というと、「お金のない人は支払い、お金のある人は払わなくて済む。ちょっと矛盾するね」と。

今後の世の中がどうなるかは分かりませんが、子供達と世間様にだけは迷惑をかけたくないと強く思っています。

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