リトマス試験紙
大抵の人は学生時代のどこかで、リトマス試験紙を使用したことがあるはずです。
簡単にいうと、青色の試験紙は酸性で赤色に変わり、赤色の試験紙はアルカリ性で青色に変化するというもの。
どちらにも変化しない場合は中性となります。
2025年3月9日(日)23:56読了。
「ある少年の夢」加藤勝美 著。
かなり古い書物です。
リーダーや経営者を目指す人には、必読の書だと感じました。
息子達には敢えて読めとは勧めません。
このブログを読んで、手に取り読めば彼等の人生の分岐点となるでしょうし、読まずに何もしなければそれまでのことと突き放します。
この本は最初のページから最後のページまで、真剣に集中して熟読を勧めます。
たんに読了すれば済むというものではありません。
ここでリトマス試験紙を思い出したのです。読了後のその人の感想で決まる気がします。
1.ふ~ん、やはり偉人は違うな。でも昭和の時代の話で今では通用しない。
と思った人は、リーダーや経営者には向きません。
2.これだけやらねば成功しないのか、自分のできる事だけでも実行しよう。
と思った人は、リーダーや経営者の資質があるものの、相当な努力が無ければ成功しません。
3.感動して涙を流し、その夜は眠れずに、そのまま起きて仕事に向かい、直ぐに出来ることから実行しよう。
と思った人は、かなりの確率で成功するし、出過ぎた杭に成り得ます。
やはり、人生も経営も最後はパッションだと痛感しました。
私が涙した文章。
「私は家内に言ったんだ。『私に金は無いからこの家屋敷を抵当に入れて金を借りてあげようと思う。会社が失敗すれば、この家は取られるかもしれん。』すると家内はこう言ったよ。『いいじゃありませんか、男が男に惚れてそうなっても本望じゃありませんか』ってね」
この本の主人公に未来を託した相談相手の言葉です。
またこの主人公があまりに純真だったため、経営の師匠が言った言葉は、私が常に心掛けているものと同じでした。
『嘘は言っちゃいかんが、本当のことは言わんでもええんや』
これを胸に刻んでから、私は今までどれほど精神的に救われたことか!?
また永久保存版の本が増えました。
