堂々と差をつけろ

 公務員とか、倒産の危険がない大きな企業では、ある程度の平等な評価は問題ない気がします。

しかし我々のような中小企業では、平等と公平を勘違いすると、優秀な人材を見失うことに繋がりかねません。

知らず知らずのうちに悪平等がはびこる可能性があります。

悪平等は組織全体の活力を失わせる危険性があるのです。

 それを防ぐ手立ては、やはり個人一人一人の生産性に目を向けるべきだと考えます。

完璧な評価制度は作れないと思いますが、なるだけ実績を反映するような評価制度にチャレンジすべきです。

特に我々グループのように多店舗展開している場合は、特に重要な要素となります。

 大まかな評価では、店全体の評価で済ませてしまいがちです。

これでは、優秀な人材が埋没してしまう可能性があります。

実績の悪い店でも、生産性が高い個人には堂々と高額の報酬を与えるべきです。

できたらそのことが皆にわかるような見える化も有りだと思います。

 衰退産業でも甦ることはできると書きました。

再生するのに最初に必要なことは、その店や会社の社員の誰でもよいので自信を持たせることです。

自信を持った社員は、他の社員と違い生産性は上がるはずです。

そして結果を出せば思い切って報いるのです。

 自信を持つ方法が分からない人へのアドバイス。

『笑顔』『大きな声』『小走り』『掃除』を無理してでも毎日続けることです。

そうすれば間違いなく自信に満ち溢れてきます。

 ラグビーのコーチをしていて何時も感じています。

負けそうな試合でも、大きな声を出し続ける選手が多ければ逆転は可能なのです。

パリオリンピックの体操男子団体でのキャプテンの「絶対大丈夫」という絶叫にも近い大きな声を出し続けたことが、金メダルを手繰り寄せたことは間違いありません。

 そんなことぐらいで自信につながるものか?と疑念を抱く人もいるでしょう。

体験上間違いなく自信が持てます。

ここまで書いても何も変わらない人物には、これまた堂々と最低の評価を下せば良いのです。

 経営者は大変です。疑われたり、嫌われたり、神経をすり減らします。

そんな時こそ、大きな声で歌でも歌いながら便所掃除を完璧にこなせば明るい未来が待っています。

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