今年が肝かも
30年近くデフレ状態だった日本の人々が、今後数年間インフレになるとはほとんどの人が理解できていない気がします。
しかし、大きな視点で世界を見渡せば、日本は確実にコストプッシュ型のインフレに突入しており、今後もそれが継続するというのが専門家の見立てです。
私は日々それらの経済環境を注視しているので、その意見に賛同しています。
急激にインフレの感覚になったのは、恐らく3年前くらいからです。
我がグループの新店である長崎店や鹿児島店は、現在かなり苦労しながら経営しています。
しかしそれは分かり切っていた事。
3~5年で黒字化する予定で動いています。
しかし、今年計画して来年新店オープンとなると、とても採算が取れません。
投資としては2年前のオープンは大正解なのです。
現在の建築コストや労務費が3年前の1.5~1.8倍に高騰しているからです。
インフレの怖さは、あれよあれよという間に価格上昇が起きてしまうことです。
その時に中小企業はどのような態度をとるべきでしょうか?
結論は、どのように大変な時期でも、重点項目に対して設備投資を続けることです。
他店が躊躇している時こそ、投資のチャンスと頭を切り替えることです。
リスクが大きい分、大変な目にあうこともあります。
経営者はストレスが倍加するし、仕事量も倍加します。
それでも果敢に投資をした会社だけが生き残れるのは歴史が証明しています。
少子高齢化や人材不足、原材料の高騰など、中小企業にとって次から次へと難題が降りかかっています。
市場の縮小がみられる業種は、中小企業にとっては大チャンスなのです。
大企業は参入しないし、他の中小企業は体力がないところから撤退が始まり、自然とブルーオーシャンになるからです。
それを信じて、息子達には、銀行がお金を貸す間はどんどん設備投資を行えと発破をかけています。
雰囲気的に、二輪業界は今年が大きな分岐点になる気がします。