基本の徹底
我々2輪業界は、小売業とサービス業の併合です。
ただ売上高構成比からいうと、小売業に分類されます。
企業経営(商店経営とは別)において、小売業の基本とは何でしょうか?
いろんな指標が有ると思いますが、私のように多店舗化を目指す場合は、「既存店の成長」がそれに当たります。
先ず、経営者はこのことを頭に叩き込むことです。
最近、我が息子達と月次決算の分析を行っていると、「黒字だからまあいいか」の雰囲気を感じることがあります。
何度も言っていますが、黒字は当たり前のことなのです。
その黒字の中身が重要なのです。
その年に新たに「かくかくしかじか」の施策を行ったので業績が伸びた、あるいは何もしなかったので業績が悪化した。
これらのことが明確にならなければなりません。
普通のバイク屋さんは、毎年代り映えのしない同じことを行っている場合が多い。
しかしこれは、私が最も忌み嫌う『現状維持』に過ぎません。
何でもいいので、何か新たな事を始めること、それか何らかの方法で改良する事が必要です。
そのためには、一昨年、昨年の実績を詳細に分析して、今年の目標を部門別等に数値化して見える化することです。
その数値をスタッフ全員が共有して、その達成のために具体的にどう行動するかを決めます。
その個人ごとの行動を毎週全員でチェックして、また改善案を出していくのです。
更に付け加えると、店舗のレイアウト、バックヤードの見直し、接客の見直し、店舗掃除の見直し等も大切です。
既存店の成長なくしてその会社の発展はあり得ません。
大手のバイク屋さんも、私から言わせると大した施策を行っていません。
店舗に関しても唸るほど立派な店舗は見当たりません。
ちょっとしたことでダントツの地域一番店になれるのが、我々二輪業界だと感じています。