責任を感じるがゆえに

 先日、我々の業界とは全く違う、どちらかというと教育に近いサービス産業の経営者から経営相談を受けました。

2輪業界のことであれば、大体のことを聞けばすぐに対応策が浮かびます。

しかし、全く違う業界だと、かなり考え込みます。

私のアドバイスが役に立つどころか、マイナスになるのではないだろうかと責任を感じるのです。

 そのような時には、素直に正しい対応策は分からないと前置きして、イメージでアドバイスしています。

そして、最終的には経営に関する普遍的な事を繰り返し述べることにしています。

 創業して10年未満の会社やお店で何が一番重要か?

先ず、その会社やお店は、イメージが一番大切という事に気づくことです。

立地や価格ではありません。

それらの要素だけだと直ぐに飽きられ継続性に疑問符が付きます。

 では、良いイメージを持ってもらうのには何が必要か?

ネーミング、店舗のデザイン、ロゴ、ホームページの見易さ等思い浮かべることでしょう。

しかし、お客様はこれらのことより別のことを観察しておられます。

 最終的なイメージの評価は、「働いている人の態度と人柄」で決まるのです。

このことを経営者も従業員も念仏のように唱えながら商売に励むことです。

そしてここが肝心なのですが、社員の働いている態度や行動を決めるのは、経営者自身の心の持ちようと行動なのです。

 新規顧客の中で紹介の割合が多い企業ほど、継続性があると私は確信しています。

長い経営の歴史の中では、必ず苦難があります。

その時に振り返えらなければならないのは、自分の生きざまです。

乗り越えるヒントは、「雨が降ったので一人しかお客様が来なかった」と答える店長ではなく、「このような天気の中一人のお客様が来られました。有難いです」と答えられる人物に育てることです。

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