先ず体験すること

 先日は、金額的にとても大きな話に次々と対応した不思議な日でした。

午前中は、私の会社の株の一部を子供に買い取らせるための融資の相談を取引銀行と。

午後からは大手M&A仲介業者から買収の打診。

その後に、古家付き土地の売買に関して現地へ行ってきました。

 一般の人々にはほとんど関係のないような場面を何度も経験しています。

これらの案件を持ち込む人々は証券会社の担当者と同様、私が会うこと自体が非常に珍しいと異口同音に言います。

大抵は門前払いだそうです。

 私は、きちんとした会社であれば会うことによって、大きな被害を受けることはないと思っています。

それよりも、自分の知らない世界や知識を無料で仕入れる方が得だと考えているのです。

 このような機会があれば、私はなるだけ息子達を同伴させます。

色んな業界の担当者の話しぶりやそぶりを見せて、その人となりを見分ける訓練をさせているのです。

 今回は、長男がスケジュールが決まっていたので、次男をM&Aの担当者と会わせ、その後に次男と真ダムも連れて売却不動産を2件見て回りました。

M&Aに関しては秘密保持契約を結ばないと詳細は教えられないという事でしたが、同業者を我々が買う意思があるかどうかを聞かれたので、条件によってはあると返答。

後日契約締結後に再度会って、詳細を詰めることにしました。

次男はかなり積極的でした。

 その後に行った土地建物の売却物件。敷地も広く地下鉄沿線で建物もそこまで古くない物件でしたが、驚くほど高額でした。

普通だったら、この金額を見て大抵の人々は諦めます。

私は、それではいつまでたっても大きな壁は超えられないと息子に教えたいのです。

実際次男は、自分の考える一軒家の予算をはるかに超えるにも拘らず「この物件なかなかいいね」と。

 まあ、これを豪邸と呼ぶのでしょうというほどの物件でした。

2階建てで建築面積195㎡。使用されている素材の良さも直ぐに理解できましたし、この主の性格まで理解できました。

 店舗を建築する時も同じです。自分の予想よりもはるかに素晴らしいものを見るべきなのです。

それらを頭に入れておきながら行動していると、不思議といつの間にかそれに近づいているのです。

 最初から買えないと思うよりも、どうすれば買えるのかと考えるべきです。

大した資産がない私でも、体験を積み重ねることで、ビビることはほとんどありません。

仮に10億円の物件が出てきても、恥じらいもなく見に行ける度胸はつきました。

若い頃から、いろんな世界を見て知るべきだと思います。

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