マークアップ率

 コストの何倍で、ものやサービスを販売するかを示す指標です。

1倍を超えて高いほど価格決定権があると考えられます。

投資の神様と言われるウォーレンバフェット氏の言葉に「価格決定権がある企業に投資する」というものがあります。

特に外資系投資家はこの傾向が強いらしく、日本の株式市場にも影響を与えそうです。

 何度も記述していますが、中小企業が今後生き残るためには、低価格での販売や低価格でのサービスでは難しいと思います。

理由は簡単です。そのような事をすれば次第に利益は減ってくるからです。

特に、2輪業界でこれをやると、社員の給料は上げられないし、人材教育や店舗等への投資も出来ません。

 人材不足は大半の中小企業の経営者が考え得るレベルより加速度的に早まります。

人材確保の1丁目1番は給与の高さ、次に休日の多さとなることは明白です。

 では、社員の給料を上げて休日を増やすにはどうしたら良いか?

売り上げを伸ばしながらも利益率をアップさせる以外ありません。

我々2輪業界では、売り上げアップはメーカーの商品政策によってかなり変わってきます。

そのために売上アップのハードルはかなり高くなるし変動が大きい。

つまり日々利益率を上げることに注力することです。

 マークアップ率=原価(販売価格-総費用)÷総費用×100

1200円で販売した時に総費用が1000円かかったとします。

マークアップ率=(1200円-1000円)÷1000円×100=20%

粗利率    =(1200円-1000円)÷1200円×100=16.6%

一般的には(仕入れ価格<総費用)となります。

 我々グループは何でも先んじて実行することを差別化としています。

他が出来ないことを差別化と定義すると、弊社グループのレベルでは何年かかっても差別化は不可能だからです。

先ず実験的に11月~2月までを完全週休二日制にしてみました。

3年ほど経ち経営に影響がないと分かりましたので、来年から通年で週休二日制を敷いてみたいと考えています。

できれば正午から午後1時までは、銀行や病院と同じく修理受付もしないなども考えています。

 2輪業界において、お客様は何を望むか?

私の経験から、技術力の確かさとお店の居心地の良さで8割の人が満足すると思っています。

 私が九州の2輪業界で最も先に実行した差別化は、「指定工場の取得」「整備士の検査員の増員」「バイクの買い取り」「ディーラーの専門店化と多店舗化」「レンタルバイク」etc.。

特別何かを生み出す能力は期待していませんが、既存のシステムの組み換えや改善で、九州の2輪業界で一番の高給、一番の長期休日、一番の楽しい会社を目指すべきです。

日本一を目指さなくとも、いずれ九州1位が日本一を凌駕する時代になります。

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