考え実行へ
ホームに入居している父から、室内履きが古くなったので買ってきて欲しいとの電話がありました。
早速イオンへ行き、少し上等なメーカー製品を購入して届けるも、土踏まずに当たる突起が気に入らないらしく、普通のスリッパにしてくれと再要望。
翌日、長男と再びイオンへ行き、先に買ったスリッパの1/3ほどの価格のものを購入して持って行ったら、「これはいい」と大満足。
私と共にマスクをして部屋に入った長男を見て、父がどうも認識していない風。
また少し認知が進んだのかもしれません。
矍鑠(かくしゃく)としていた10年ほど前から、父母が私の意見を聞いて財産管理等を任せてくれたおかげで、色んなことがスムーズに進んでいます。
帰宅して、数日前に購入した「日経マネー7月号」と「ダイヤモンド・ザイ7月号」を読了。
前者の付録に「親子で終活を考えよう 相続 プランニング 2024」なるものがついていました。
相続に関しては、そこそこ知識があるとの自負がありましたが、読んで理解を深めることにしました。
幸い、父母の資産は熊本の震災時に不動産を売却し、母が所有していた株式も売却し、全て現金化していたので、簡単に資産総額を知ることが出来ました。
先ず基礎控除が、「3000万円+600万円×3(配偶者・子供2人)=4800万円」あり、父の財産も、母の財産もはるかにそれを下回っており、相続税は発生しません。
生命保険等も調べると、生前給付金が支給されるタイプで、死亡保険金が今ではほとんど残っていないものばかりでした。
更に二人共にクレジットカードは所有しておらず、サブスクリプションのものもありません。
熊本から、こちらのホームへ移住する時に、取引銀行口座を一つにまとめたので入出金も一目で分かるようになっています。
残金を調べると、どちらが先に亡くなっても何とか110歳くらいまでは、彼等の資産で事足りることが分かりました。
倹約に勤めて貯蓄をしてきたことと、実家がそこそこ高値で売却できたことが幸いしたのです。
ホームへ入居したての頃、母が「お金は足りているのか」と再三心配していました。
その都度私が、「たくさん銀行に入っているから何の心配もいらんよ」と繰り返し述べていたのを、認知機能が少し衰えた今でも覚えているようです。
「お金はいっぱいあるから孫達やひ孫たちに美味しいものを食べさせてね」と会うたびに言ってます。
お金がたっぷりあると思ったまま死ねることは、最高の幸せかもしれません。
一方、自分自身についても簡単に調べてみました。
私の場合は、やはり創業から利益を積み重ねてきた、会社の未上場株式の評価が高く、私自身に現金はないにも拘わらずかなりの相続財産になります。
会社経営を行いながら、常に相続と贈与に関しては勉強してきました。
その結論として、私と真ダムはどちらが先に亡くなろうとも、相続財産に無理が無いように配慮しました。
簡単に言えば、ほとんど全ての財産が半分ずつになるようにしています。
このメリットは、配偶者控除がとても大きいことにあります。
配偶者は、16000万円か法定相続以内ならいくらでも、その大きい方の財産には相続税はかからないのです。
一次相続ではこれが適用されますが、二次相続でかなりの相続税は発生します。
ここからは、頭脳戦となり優秀な税理士を抱えているかどうかで大きな差が出てきます。