間違ってはいなかったかも
私の30年に及ぶ経営者としての経験については、何度か記述しました。
最初は自分と自分の家族のためだけに働きました。(自分と家族→顧客 の順番)
社員が入ってきてからは、(自分と家族→顧客→社員 の順番)
社員に家族が出来ると、(自分と家族→社員と家族→顧客 の順番)
複数店舗を展開し出すと、(自分と家族→社員と家族→取引先→顧客 の順番)
経営が安定し出すと、(社員と家族→取引先→顧客→自分と家族 の順番)へと重要度が変遷していきました。
このように書くと、絵空事で格好つけていると思われるかもしれません。
確かに、自分と家族が一番最後になるには、そこそこの経営の安定と収入は必要です。それ以上に強い理性が必須となります。
これらに疲れて、自分一人でどれほどの富豪になれるか試したいのであれば、「一人法人」を設立するに限るのです。
一見すると「お客様は神様」的な小売の王道に反するかもしれません。
しかし、顧客第一主義を徹底して貫こうとしたら、こうなったのです。
つまり、足元というか、基礎がしっかりと確立されていなければ、『顧客満足』など出来ないことを悟ったのです。
面白い記事がネットに掲載されていました。
家電業界のヤマダデンキとケーズデンキの経営を比較していたのです。
住宅や家具まで進出したヤマダデンキに対し郊外型家電専門のケーズデンキ。
粛々とケーズデンキがヤマダデンキの背中に迫っているというもの。
営業利益率が圧倒的にケーズデンキの方が高いのです。
面白かったのが、ケーズデンキの考え方が私と全く同じだったことです。
社員→取引先→顧客の順番で考えることが重要というのです。
また、コンスタントに出店するのは、従業員が店長になりたいとのモチベーションを高めるためだそうです。
「従業員満足なくして、顧客満足は無し」の精神は、これから到来する人手不足の環境下の王道となると確信しました。
私の正道に対する考え方が間違っていなかったことに安心しました。
今後は、ひたすら自分だけのための「一人法人」で、遊び感覚を持ちながらチャレンジしていきます。