警報級
遂に、34年ぶりの1$153円に突入した超円安。
原油価格の指標である、WTIは85$超え。
米国の長期金利も高止まりのまま。
米国経済のゴルディロックス論が、かなり怪しくなり始めました。
以前に4~6月の日本株式を要注意と言っていましたが、かなりの確率で、日本経済の悪化が始まる気がします。
私が注目している景気ウォッチャー調査の九州版。
3か月連続で悪化しています。
それに加えて、今年の異常気象の前触れ。
2輪業界は、いまだにコロナ感染症禍での追い風の感覚から抜け出せていません。
今年は、昨年より確実に悪化します。
理由は何度も言いますが、消費意欲の減退が顕著となるからです。
不要不急品のピークが今なのです。
住宅価格の高騰、自動車価格の高騰、ガソリン価格の高騰、ローン返済滞りの増加、倒産の増加、政治の不安定化等、次第に顕在化する悪化情報に、国民が気づき始めます。
デフレマインドに慣れ切った国民には、全ての価格が高騰しているのです。
必ずどこかの部門を削り始めます。
経営の要諦としては、借り入れ等をしてでも、資金に余裕を持たせておく時期だと考えます。
物が売れなくなった時にどうするのか。
売上よりも利益率を如何に上げるか、この一点だけを考えるべきです。
生活を切り詰めるように、会社経営においても真剣に切り詰めを考えること。
日本の株式時価総額が、10年前の2014年12月末で505.8兆円(東証一部)だったのが、2024年3月22日時点で995.6兆円(プライム市場)まで膨れ上がりました。
これが、900兆円くらいまで減退するかもしれないほどの、警報級の景気減速の予感がします。