凡人には理解不能
将棋界の藤井聡太八冠が、昨年の獲得賞金が1.8億円を超えて史上最高額だったとか、タイトル戦を20連勝して58年ぶりに新記録を樹立したとか、彼の話題で持ちきりです。
たまたま、私の積読の書物の中に「藤井聡太はこう考える」杉本昌隆 著があったので、読み進めていて2024年2月6日(火)に読了しました。
この著者は彼の師匠で、彼の一番身近で長い年月を共に過ごした人です。
読後感を一言でいうと、特段私のためにはなりませんでした。
やはり、凡人には天才の考え方や行動は理解できないのだろうと感じました。
彼は、上記の二つの偉業達成の感想を聞かれても、どちらも「意識していなかった」が返事。
まあ、意識して取れるほど簡単ではないことも事実でしょうが。
書物を読むときには、常に赤鉛筆を片手に読んでいます。
本を持ち歩き外で読むときにも、バッグに赤鉛筆を忍ばせます。
気になった語句や文章があると直ぐに線を引きます。
色んな状況下で読んでいたときの感覚を、後で呼び覚ますためです。
今回、赤鉛筆を引いていた個所。
1.1回の表から全力投球
2.勝負に勝つことを優先するのではなく、強くなることを優先する
3.強くなる期間は限られている
4.ライバルを見ることはしない。自分の走りだけを見ている
5.ライバルや目標にしている人もいない
長男が、年を重ねた人々が「今の若い人は云々・・」というが、将棋の藤井棋士、野球の大谷選手、ボクシングの井上選手をみると、今の若い人ほど凄いと感じると言っていたことに、妙に納得しました。
私がラグビーを教えていた年長の男子の中の一人が、かなり他の子とは違っていました。
なかなか団体行動が出来ませんでしたが、私に良く2桁や3桁の暗算問題を出してきていました。
彼が小学1年生になった時に私の元へ来て、算数が模試で全国2位になったと報告に来ました。
そこで褒めてやると、たいそう喜んだものです。
今彼は小学3年生。あまり学校にはなじめていないそうですが、それは仕方ない気がします。
彼は何と高校3年生の数学を解いているからです。
能力にたけた日本の若者は、まだまだ数多くいるのです。