歴史に残る時代

 テニスの仲間からも、菊陽町のTSMCの話題が私に振られるようになりました。

第二工場建設が熊本に決まり、トヨタも出資し、投資額が3兆円に及ぶ。

私が熊本出身で、菊陽町に店を構えているために、地価が上がり相当なお金持ちになったのではと?

実際は、熊本市内の実家は熊本地震後に売却していて、菊陽町の店も借りものだと話すと、少し拍子抜けの感じとなります。

 確かに菊陽町近辺の地価は3倍に高騰中。

TVでも地価の高騰と、建設業者の急激な潤いを報じていました。

いろんな情報誌に、九州各県に及ぼす経済波及効果がグラフ化もされています。

そのグラフ化では、当然のごとく、熊本県がダントツのトップで、その1/3くらいで2位が福岡県、後はどんぐりの背比べといったもの。

 私は別の見方をしています。

確かにこれから数年間は、熊本県が急激に恩恵を受けることでしょう。

しかし、会社の経営においても経済全般においても「急激な伸長は、その後伸び悩むか下降に入る」ものです。

少しずつ、じっくりと継続的に伸びる会社が、結局は勝つと思っています。

都市においてもそのことが当てはまると私は信じています。

やはり福岡市なのです。

 博多港の2023年輸出額が4兆2467億円となり、過去最高を記録しました。

大阪港とほぼ同じ規模となったのです。

輸入も1兆4625億円と過去最高となったそうです。

 考えてみれば、博多港を中心に半径5キロ以内に、都市高速・空港・鉄道貨物のターミナルが集結しているのです。

私は今まで、福岡市の特徴では、市内近場の空港と鉄道・地下鉄を考えていました。

ところがどっこい、港湾施設においても福岡市は凄いことが分かりました。

 既にこのように輸出入額で大きく伸びている港湾施設を、現在もアイランドシティで国と市が一体となり拡張工事を継続中です。

総工費3940億円。

 何度も私が、福岡市内に長く住んでいる人ほど福岡市内の価値を理解していないと書きました。

よくよく考えてみると、空・陸・海で少しずつ確実に成長している福岡市。

そこに九州北部のシリコンアイランドと、カーアイランドが集積中です。

 この福岡市に残りワンピースの金融都市が加われば、それこそ歴史的な時代に私は生きたこととなるのです。

もう、たまらん!!

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