トヨタは賢い
福岡市でもモビリティショーが開催され、EV時代全盛と錯覚する様相です。
米国テスラの時価総額がトヨタを上回って久しいのですが、逆にこの差は今後縮まってくることでしょう。
トヨタの車に関する技術力は、テスラに比較してメジャーリーグと地方のリトルリーグくらいの差があると感じています。
最近、世界がやっと目覚め始めました。
EV一辺倒に大きな変化が表れ始めたのです。
英国では、エンジン車の新車販売禁止を2030年から2035年に延期を決定。
ドイツではフォルクスワーゲンがEV専用工場を、販売不振により6週間閉鎖。
米国のGMは、電動ピックアップトラックの工場開設を1年延期。
同じくフォードは、120億ドルのEV投資を先送り決定。
更にEV先進国の、米国と中国の販売ディーラーの在庫急増。
殆どの論評が、これから数年間はHVの需要が急増するというものです。
価格が高く、走行距離が短く、充電スタンドのインフラも未整備、下取り価格の下落等のEVを購入する人が多く存在するはずもないのです。
因みに2022年の世界の自動車保有台数に占めるEVとPHVの割合は、僅か2.1%とのこと。
この数年間、最も得をするのが「トヨタ」と思われます。
理由は簡単で、全方位販売を行っているからです。
もともと、技術力、品質力が世界で最も高い会社が見直されて当然でもあります。
20年後には大きな変化になっている可能性はあります。
しかし、自動車業界ではこの数年の間に、トヨタの時価総額が世界一になっているというのが私の仮説です。