投資とリターン
自分自身のことを分解して、その分解したピースをどんどん削除していったら、残った中に「お金が好き」というピースがあるというのが、私自身の正直なところでしょう。
その好きなお金を増やすためにどうしたらよいかという問いに対し、各種要素をピックアップして、優先度が低いものを削除していったら、残ったものが『投資』であったのです。
脱サラも投資ですし、多店舗展開も投資です。そして現在「株式投資」と「不動産投資」が私に身近な投資となりました。
今後は「人物投資」を経て究極は「社会への投資」が目標です。
変形性股関節症と診断されて、月曜日夜の中級クラスのテニススクールを止め、火曜日昼のゴルフレッスン教室も止めました。
時間にかなりゆとりが出来たので、暇をつぶすために一気に3冊本を購入。
現在、午前5時半に起床して、朝食の時間まで難易度の高い順に同時並行して5冊の本を読み進めています。
数か月前に購入していた「解像度を上げる 馬田隆明」、旅行中に購入した「私の行き方 小林一三」、最近購入した「科学がつきとめた 運 のいい人 中野信子」・「ひとり社長の税金を逃れる方法 大村大次郎」・「未来の年表 業界大変化 可合雅司」
「解像度を上げる」は以前読了した「両利きの経営」よりは分かりやすいものの、赤鉛筆を持ちながら40分の集中度が限界。
この本は、スタートアップ企業を成功へ導く各種理論を、彼なりに平易に説明しています。
私のように、直観でバイク屋になり、他店の物真似を深化しただけの頭脳には、かなり難易度が高いものです。
一方、残りの4冊は興味のある内容ばかりで、「科学のつきとめた 運 のいいひと」と「ひとり社長の税金を逃れる方法」を2冊同時に1日で読了しました。
前者の赤線の部分を抽出してみました。
「正しいと思う事を義務感で渋々やるより、面白そうと思えることを嬉々とした気持ちでやった方が人は幸せでいられる」
「子供は一日平均300回笑うのに対して、大人は17回、70歳以上になると2回しか笑わなくなる」
「運のいい人は、みな、自分を大切にしている」
「人の運の良しあしは、科学的に見れば、もともとその人が持っているというよりも、その人の行動パターンによって決まる。運のいい人のそばにいると、その行動パターンが似てきて『運を呼び込む』ことができる」
「セロトニンは、心のバランスを整え、安心感をもたらすために、しあわせホルモンと呼ばれている。このホルモンの分泌量を増やすには、早寝早起きの規則正しい生活、適度な運動、リラックスしたお風呂タイムを持つのがコツ」
後者の方は、ほとんど知っていることばかりでしたが、知ってはいたが見落としていたことが見つかりました。
それは、「小規模企業共済」。この加入資格が我々のような小売業だと従業員の数が5人以下が条件なので検討もしませんでした。
ひとり社長では加入できるのです。この制度は月額最高で7万円を損金算入でき、将来の退職金に充当できるものです。
また、給与所得は500万円が理想と書かれていましたが、私は360万円にするつもりです(現在は無報酬)。
理由は簡単、年金所得が240万円、それに給与所得の360万円を足せば、年間収入は600万円となり、今の生活を維持できるからです。
最も興味深かったのが、「会社の金で家を買う」という編。
床面積が240㎡未満であれば、会社で家を購入し、会社名義の社宅にすれば、安い賃料で住めるとのこと。
息子達に経営を譲渡した二つの会社では、先ず従業員の環境整備を考えたので、この様な事は考えもつきませんでした。
ひとり社長なら、誰に遠慮気兼ねもせずに堂々と家を買えるのです。
上記5冊の購入金額は、合計で8827円(税込)。これだけの投資で、ひょっとしたら数千万円のリターンが見込めます。
若い頃から、ギャンブルと投資の違いを理解させ、金融リテラシーの向上に努めることを息子達には教えています。