そうは見えないが
久しぶりにベーシックのテニススクールに参加した後、股関節予防のため行きつけの鍼灸師の所へ行ってきました。
その男性との付き合いは軽く10年を超えます。
彼が、私は何時も元気で商売も常に順調な感じがして羨ましいと。
私は、今まで経営において3回「もう駄目かも」と思ったし、一度は生命保険の金額が頭をよぎった話をしました。
信じられないと彼が言うので、私は毎日朝が来ると倒産しないか不安になったと付け加えました。
それらを聞いた彼は、コロナの時の自分の窮状を話し出し、私の話を聞いて元気づけられたと。
ある意味、少しは人の役に立ったのでしょう?
低成長が定着すると、会社も国家も余裕や寛容が減退し始めます。結果、他者に攻撃的になりがちです。
国家のことは分かりませんが、会社経営において、それを防ぐ手段はあります。
低成長から抜け出す方法を考え、実行する時間的な余裕を如何に持たせるかが鍵となります。
この時間的余裕を持たせるためには、松下幸之助も言っているように「ダム式経営」が必要です。
利益が出た時だけに関わらず、常日頃から倹約に勤め、その利益をいろんな形でいくつかのダムにプールすることです。
私は恐怖におののきながらも、常に3つのプールを意識しました。
これが満杯になっていれば、少々の投資も決断が速くなると自分なりに感じたからです。
このような話をすると、プールに回すお金などないと大抵の二輪業界の社長は言います。
その社長達の年収を聞いて、私より低かったためしがありません。
何時も言っている通り、「楽しく・明るく・元気よく」働いてくれる社員がいてくれてこその会社経営です。
社長は年収の多寡よりも、銀行・取引先の『信用』を如何に得るかに重点を置くべきです。
以前も記述しましたが、私の経営者としての平均給与所得は年間約700万円。上場企業の一般的な社員よりもかなり低いと思います。
しかし、私が一旦事を起こそうとすると、取引先も銀行も2億円レベルなら即ゴーサインが出ることでしょう。
これは年収1千万円を超えるサラリーマンでも出来ないことです。
国は、毎年社員の賃金を上げた黒字企業の法人税を軽減しています。
我々グループは連続してその恩恵を受けています。
ところが、日本企業の99%を占める中小企業において、黒字企業は僅か38.1%(2021年度)に過ぎません。
赤字が2期も続いたら、すぐにでも倒産するような気持ちがある私としては不思議でなりません。
一体どんなマジックがあって経営が継続しているのやら!?
国の方針に従い、堂々と減税を受けその分をダムにプールすればさらに強い会社になるはずです。